表紙
林谷彰は朝、学校に行くといつもと違う感じがした。
違うといっても学校が変わってるという訳ではない。
雰囲気というか何かおかしな感じがした。
教室に入ると未知のものがあった。
その物体は、俺の気配に気がついたようだ。
よくみると未知の物体は幽霊であった。
林谷「ゆ、幽霊…?」
???「あ、私のことが見えるんですね!」
幽霊は、こちらににっこりと微笑みかけてそう言った。
林谷「君は誰?」
林谷は恐怖心を押し殺し、訪ねた。
???「私ですか?私は美紅と言います」
美紅と名乗る幽霊は、律儀にお辞儀をした。
林谷「どうも、俺は・・・」
林谷が名乗ろうとするよりも早く美紅が言った。
美紅「林谷彰さんですよね」
美紅「林谷彰さんですよね」
林谷はあっけにとられた。
林谷「なぜ俺の名を知っている?」
林谷は、驚きながらも自分の疑問をぶつけた。
美紅「知っています。だってあなたに会いにきたんですから」
美紅はそういうと、林谷に向かってウインクをした。
林谷「俺に会いに来た?どういうことだ?」
林谷の頭の中は混乱していた。無理もない。見ず知らずの女の子(幽霊)にファンはいないからだ。
美紅「ちょっとした理由がありまして・・・」
そういうと少し俯いた。話題を変えようと林谷は別の質問をした。
林谷「ところで、君は他の人からも見えるのか?」
美紅「多分大丈夫かと思います。霊感が強くても見えるわけではないので」
林谷「そ、そうか。まあ、この後他の生徒も来るからそれで見えるかどうかわかるだろう」
林谷は自分に言い聞かせるように言った。
美紅「そうです!多分見えないので大丈夫ですよ!!」
どこからその自信はくるのかと唖然とした。
他の生徒の声が聞こえてきた。
林谷「やばっ、他の生徒が登校し始めてきた。続きは放課後だ。」
林谷は焦りつつも準備を始めた。
美紅「わかりました。それまで色々と自由に過ごしていますね!」
美紅とそういうと、フワッと天井の方に消えていった。
幽霊の便利なところだな。と林谷は消えていく美紅を見ながら思った。
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